「気と骨」キトホネ

歩み続けるひとびと

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月刊 新世

農口尚彦氏

農口尚彦氏78歳

杜氏

豪雪が出稼ぎとしての能登杜氏を生んだ。祖父、父に続いた男に、自宅で過ごす正月など無かった。秋に挙式した新妻に再会できたのは翌春。夏の間も酒造りに思いを凝らして62年。

『新世』2011年11月号掲載

坂本フジヱさん

坂本フジヱさん87歳

助産師

田辺市内の助産所、看板には年中無休の文字。66年間、自然分娩を介助し続ける助産師が、その手でとりあげた赤ちゃんは、もうすぐ4千人を超える。

『新世』2011年12月号掲載

小野崎孝輔氏

小野崎孝輔氏80歳

作編曲家、指揮者

幼い頃から耳馴染んだ童謡や唱歌。名手の編曲と指揮が、その表情を遥かに豊穣なものに変える。聴き手の魂をふるわせる音楽の響きは、彼の頭の中で練りに練られていた。

『新世』2012年1月号掲載

平塚俊夫氏

平塚俊夫氏86歳

牡鹿新聞社 社長

創刊した地域紙の累計発行部数は、約八百万部。人々の喜びや悲しみの膨大な集積は、町の歴史そのもの。63年の歩みを支えた印刷工場の内壁には、津波の跡が残った。

『新世』2012年3月号掲載

沖田速男氏

沖田速男氏80歳

沖田黒豚牧場

養豚と聞いて思い描く、畜舎に押し込められた豚の姿。だが、この養豚家が鹿児島の山中に拓いたのは、「豚の牧場」。本物のおいしさを求め、日本中から食のプロがその牧場へ足を運ぶ。

『新世』2012年2月号掲載

金本謙次郎氏

金本兼次郎氏84歳

野田岩五代目

幕末から続く都心の鰻料理店。大恐慌不況を乗り越え、戦後焼け跡で再開した父から、30歳で受け継いで以来50余年。伝統を保ちつつ、新たな挑戦を続けてきた男の意気地は、先代譲り。

『新世』2012年4月号掲載

<表記のご年齢は、『新世』掲載時のものです>