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月刊 新世

気と骨編集記

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平塚俊夫氏を掲載しました

2012/02/15

hiratsukasan_clock.jpg東日本大震災で甚大な被害をこうむった宮城県太平洋沿岸、石巻の北部。行政単位が牡鹿郡であった頃の昭和24年、牡鹿半島のつけねの渡波町で地域新聞を創刊された平塚俊夫氏。今回の津波で自宅は全壊、向かいの印刷工場も稼働不可能になりました。

津波の到来時には、奥様の運転する車でなんとか陸橋の上にたどり着き、難を逃れたそうです。トラックでさえ流されて行くありさまを目撃しつつ、水が引くまでの一夜をそのまま陸橋の上で過ごされました。お寺での避難暮らしの間、ご自身の年齢、ご家族への負担も考えて、地域紙を廃刊することを決められました。読者やお世話になった方々への案内を書いていた頃、仮設住宅やさまざまな所で、地元の読者に会うたびに、早く復刊して欲しいと熱く言われ続け、「老骨にむち打って、復刊するしかない」と、ご決心。現在は、さっそうと、譲り受けた自転車で取材に走り回られています。
残念ながら、創刊当初の既刊紙は流失しましたが、幸い、その数年分を除いたほとんどが残りました。我々も、その貴重な集積を拝見させて頂きましたが、まさに、町の人々の日々の悲喜こもごもの膨大な集積であり、それはそれは、本当に貴重な町民史です。
悲劇的な被害を受けた石巻市大川小学校を始め、女川、雄勝、南三陸など周辺取材を重ねましたが、「伝え続ける」ということの大切さと、その厳しさを、身にしみて感じさせられた取材になりました。(写真は、津波到来時刻で止まったままの印刷工場の時計です)

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□初出/『新世』平成24年3月号
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編集記

[気と骨]に関しての新しい情報、製作記録、掲載させて頂いた方の関連情報など。[気と骨]は、月刊誌『新世』(倫理研究所発行・20万部)に平成22年4月号より掲載中

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